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Showing posts from February, 2018

書とリズム

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ぽつり ぽつり と 細く長く続けている 文字のお稽古 縦書きで字を書くのが 好きになりました 特にお稽古当日の夜は 足取り改め 指取りも軽く すらすらすら〜と どんどん書きたくなる こんな時こそはと 誰かに手紙を書きたいけれど そういう時ほど 相手を思いつかなかったりして... でも書きたいから ひたすらにお手本を見て 何も考えずに綺麗だな〜 と思う文を 見よう見まねで書き綴る お気に入りは 高野切第3種 流れるようなひらがなを見ながら 出来るだけ近づけようと書いていると そのうちリズムがつくようになってくる気がして 楽譜を見ながら 指でピアノの鍵盤をなぞるように 字の御手本を見ながら 指が正確な形を探すように進む その感覚に 音の強弱やスタッカート 演奏表現を思い出したりして 大人になってピアノを習い始め (なかなか時間が取れませんがこれも細くとも長く続けたい趣味) この 演奏表現というものが 綺麗だなぁと 弾けもしないむずかしい楽譜を見ては よく想像しています ピアチェーレ(自由な表現で) アダージョ(落ち着いてゆっくり) アニマート(生き生きと) グラツィア(優雅に) モレンド(だんだん弱く消えるように)etc... 書のお手本にも 注意書きのように こんな風に演奏表現のようなものを書き込んで 自分仕様の練習帖を作ってみると 楽しいかも 延々続きそうな 夜更けの書き散らしには シャンパンをお供に 清少納言の時代にもしも シャンパンがあったなら 彼女 きっと好物だったであろうと  考えながらついつい進み ...だんだん筆先が揺らついてきます  それもまたいとおかしと 彼女は言ってくれるかな 使ってもうすぐ四年になる万年筆 最初の方は 綺麗なインクの色が たくさんあるのが楽しくて 藍色から始まり ボルドーやライラック  パープルなど 気分で変えていたけれど 日記帳までも 縦書きで書くようになってから 自然と黒のインクばかりに やっぱり縦書きの日本語は 墨の黒がいちばんしっくり 墨の香りがないのが残念だな と思っていたら 墨の香り付きのインク なんてものもあることを知り

触れたくなる革 HERMES

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ものごころついた頃から 『革』 という素材が好きです 素材自体がもつぬくもり それぞれがもつ 表情や風合いの違いの個性 使い込むことによって 手に馴染み  まるで生き物のように 育てることのできるという過程に 物語を感じてしまうからでしょうか 大人になってから その時々で 手に入れられる範囲の いい革製品を ひとつ買っては使い込み  ひとつ買っては使い込み そんな風に 自分自身で実際に使い込んできたことによって わたしにとっての 「いい革とは」 の定義が定まってきました お財布からはじまり 家具に至るまで いろいろと試してみて 思ったのは いい革というのはまず 『触れたくなる』こと 無意識に手が その感触を求め触れずにはいられない そんな革が わたしにとって 最高に魅力的な革です そこで エルメスというメゾンにたどり着く ものづくりについて 品質について 職人について 素材について 手縫いについて そして革について 追求して深く調べると どうしてもここに 行き着いてしまうようで 革が好きな方には よく知られていることらしいのですが こちらで使われる革は 世界最高の革が集まる老舗タンナー(皮から革へなめす工房)から その中でも 一流のタンナーが仕上げ そしてさらにそこから 最高位の仕上がりのもののみを 仕入れるという徹底ぶり 自社の工房に持ち帰ってからも 革の性質を知り尽くした上で 作るものに最適な部分を選び贅沢に裁断 そして熟練した職人が ひと針ひと針 ひとつのバッグを最後まで ひとりで仕上げていくそうです(バッグによっては違う場合もあるようですが) 美しいもの作りを追求した結果  出来上がるのは 最高のもの それも新品よりも 使い込むごとに 時を経る度に美しくなるような そうなるとやはり それに見合う価格がついてくる それでも実際に 日々使い込んでみていると その理由がわかる 高価なので そう頻繁に買えるものではないけれど 飽きがこないどころか 新しいものを手にいれる喜びよりも

ガーデンリビング

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本日  晴天なり! こんな日は 待ってましたとばかりに お庭で過ごす 半年以上も待って 先日やっと届いた 外用の大きなソファ 嬉しくて嬉しくて! 手持ちのアンティークの アイアンテーブルとチェアを合わせると ピカピカの新品が いい感じに落ち着いてくれて 空間に程よく馴染む 去年の夏前から 少しづつ取り込んでいる ガーデンリビング計画 もともとお庭には とても関心があり 都内だと 一軒家はなかなか難しくても マンションのテラスやベランダを 緑でいっぱいにして 常に自然を感じながら暮らしたいという思いが強い そんな中  この一冊との出会い 『ガーデンセラピー』 興味深く読みました IT機器や コンクリート アスファルトに 囲まれた生活環境が 心身に及ぼす影響 都会では免れることはできないけれど そしてその恩恵も 十分に享受していながらも やっぱり人工的なものには どこまでいっても 温度を感じることができないし いつも自然を求めている  そして子供たちにも 自然を感じて育って欲しい だったら 一番身近である『庭』を  自分が求める 癒しの自然空間にすればいい! わたしの庭への思いが 一層強く・・! 本にも書いてあることですが   季節ごとの彩りや 味わい 音 香りなど 人の命のスピードが  四季のスピードを 感じるようにできていると 人は自然のパワーや エネルギーを取り込み 生気に満ちて 元気に暮らしていくことができる そのためには 家と庭を区分せず  身近に感じられることが大切 そのことを思うと ますますお庭を 一つの『部屋』として 使いたいな と思います 他の部屋と分け隔てなく使う 『部屋』 外にあることを忘れ 部屋だと思うと 家の中で大切に使っている クッションやスローはもちろん 小さな棚を置いて コーヒーメーカーを置くといいかも とか  マガジンラックに 雑誌を数冊セットしておこう  とか  室内用のスタンドライトも 雨に濡れないこの