mature
パリのmatureな女たち
旅がいよいよ近付いてきたので、
パリと名のつくものはつい手にとってしまいます。
著者はフリーアナウンサーの雨宮塔子さん。
Parisで14年間暮らされているようです。
この本はそのパリ生活の中で著者が出会った10人の女性にスポットライトを当てて綴られたエッセイ本。
ご近所さんからパリ在住の日本人のお友達、レストランのマダムから小学校のママ友まで。
身近な様々な女性のストーリーが描かれていました。
mature=成熟した
成熟したとは、たんに大人である。
ということとはまた違って、
熟す。ということは、、
青い実からとろとろ甘く赤く熟すように
ただ年月を経るだけでなく、
経験を経て人生に起こる物事ひとつひとつに向き合ってきた人に備わる魅力なんだろうなぁ。とここに登場する女性たちに感じました。
そして、当たり前だけど、
どんな人にもこれまで生きてきた物語があって、一見理解しがたいような選択や行動、言葉にも、本人しかわかり得ないような事情や気持ちがあって。
人それぞれの人生をそのまま受け止める。もう大人である友人同士、ジャッジや過剰な干渉はしないこと。
それは、ただ単に他人に興味が薄いといったことではなくて、
人それぞれの人生にはやっぱりいろいろあることを知っているから。
その上できちんと敬意をもち、愛しあえる。
いざという時にはもちろん!助け合える。
そんな女性がmatureな女性なのだと思いました。
フランソワーズサガンのある言葉を思い出しました。
(友達というものは、あまり無関心でいると失ってしまうけれど、理解しようとしすぎても失ってしまうのです。)
この本に出てくる女性たちは、
著者の周りの方々。
そう考えると、周りを見渡せば、
ひとりひとり本当にドラマを生きてる。
こんなふうに周りのひとりひとりにスポットライトをあてて文章を書いてみるのも楽しそうだなぁと思いました。
小説より奇なり。な人生物語がすぐそばにいろいろあるような気がします^ ^
私はこの本の中で10人目に登場する女性の話が好きでした♡
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